田迎めぐみ
2017年度卒業
一般的にデザインの領域は、平面、空間、立体といった造形的なカテゴリーによって分けられていますが、デザイン総合コースでは造形的なカテゴリーではなく、「情報」「環境」「社会」を3つの大きな柱にし、横断的にデザインを学びます。
昨今、メディアや社会課題の多様化によって、さらに視野の広いデザインが求められるようになってきました。ソーシャルデザイン、UXデザイン、スペキュラティブデザインなど新しい分野が登場し、デザイン思考、サービスデザインといった、デザインの思考プロセスを社会やビジネスに役立てる手法がメソッド化されています。
デザイン総合コースはそのようなメソッドを学ぶのではなく、その先にある世界を見据えて、それぞれの学生が自分自身のデザインの領域を形成するコースです。
コースのカリキュラムは、自らの“デザイン”の志向性を重視しながら領域を横断的に学び、変化する社会に対応して総合的に問題を解決するため「デザインとそれを実装する力」を養う目的で構成されています。
必修科目群「デザイン総合研究」では、ワークショップやフィールドリサーチ、ディスカッションなどさまざまな実験的試作を通じて「構想する力」すなわち“デザイン”のもととなる発想を学びます。
選択必修科目群「形成デザイン」では「つくる力」すなわち「形成する力」を身につけ、構想を実現する力を学びます。科目の組み合わせによって、それぞれの学生の志向する分野、あるいは新しいデザイン分野の思考力とスキルを身につけることができます。
さらに、これからの社会において、コンピュータやネットワークの知識は不可欠です。基礎的な知識や、従来のデザイン系アプリケーションだけでなく、プログラミングによって、構想力や形成力を実装する力を学ぶこともできます。