絵具の伸びや乾燥速度を調整したり、発色や固着力を助長する用液。画面保護などにも用いられる。
画用液として用いられるものには乾性油、樹脂(ニス)、揮発性油などがあります。
ここでは、これらの性質をいかして作られた描画用液・画用ニスを紹介します。

画用液










[01] 材料
[02] 砕く
[03] 溶解する

[04] 湯煎する


[05] こす・完成









[06] 画面保護
[07] ほこり除去
[08] 仮引きニス
[09] 仕上げニス





手作りニスの処方例
[05] こす・完成

溶けたニスには、まだ樹脂の微量な木の皮が含まれているため、ガーゼやろ紙等でこします。液中に異物がなくなるまでこしたら、空き瓶に移して完成です。今回製造したニスは、卵テンペラ(油性絵具に卵黄を使用して水性絵具をのせる描画方法)に添加する樹脂としての濃度設定です。通常の描画用濃度としては濃すぎるので、使用時には揮発性油で薄めながら使用すると良いでしょう。


 ニ枚重ねにしたガーゼに、クッキ
 ングぺーパー等を挟み込みます。
 それを別のビーカーの上に乗せ、
 溶解した樹脂を流し込みます。

溶剤であるテレピンは揮発性が高
いので、瓶の蓋をしっかりと締め
て冷暗所で保存をしましょう。


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