鉛筆の硬度は9H〜8Bくらいまである。同じ硬度でもメーカーにより発色や感触が異なるので、好きな鉛筆を見つけることは、楽しく学ぶことにつながる。線種に合わせて<4H〜B>くらいから3種類程度選択するのが一般的である。鉛筆は芯の形状を変えられる特徴があるので削り方がポイントになる。  若い世代ほど使用率が高く、一般的にも広く使われている筆記具である。削らなくていいことや線や文字の太さが揃うので使いやすい。
 硬度と芯の太さを考慮して選択して、線種、用途に合わせて使い分ける。シャープペンシルには1本で3種類を使い分けられるものもある。
鉛筆の削り方
 ニードルペンとも呼ばれる、注射針のような細い管の内側に、更に細いステンレス針を通した二重構造のペンである。紙に当てると内側の針先が奥に引っ込んでインキがでる。
 専用インキを使って同じ太さの線を簡単に引くことができるが、太さ別に揃える必要がある。表示より引いた線は太めになる。
 しばらく使わないとすぐに内部で乾燥して詰まるので、メンテナンスが大切である。
 ホルダーは鉛筆とほぼ同じ太さの芯を使う、いわば芯を交換できる鉛筆である。専用シャープナーで削って使う。
 口先で芯がしっかりホールドされるので、シャープ・ペンシルにありがちな芯の回転、滑り感がなく、手応えを感じながら線を引くことができる。
*ホルダーのキャップを芯の硬度別に色分けすると便利である。
芯研器(シャープナー)
 先端部はカラスのくちばしのような形状の隙間にインキを溜め、表面張力を利用して使う製図器。太さ=隙間はネジで調整して使う。
 外側にインキが着くと定規を汚すだけでなく、紙との隙間に滲んで図面を台無しにしてしまうこともあるので、絵の具やインキの充填にも注意が必要である。
 日頃のメンテナンスも大切である。シャープな線を引くには口先を砥石で仕上げて調整する。
 消しゴムはエッジ部分を使うと使いやすいので、カッターで切り取って使うとよい。
 通常の消しゴム以外にも、指で変形する程柔らかい「練り消しゴム」がある。消し取る能力は低いが、こすらなくてもある程度きれいになる。
 鉛筆用以外にも種類がある。墨入れしたインクを消すために以前は「砂消しゴム」を使うことが多かったが、化学的に消す機能を加えたものも使われている。
 ケント紙では吸い込んでしまい、表面上しか消えない。修正ではカッターの刃先でゴリゴリ削らず、カミソリを使って剥き取る
絵の具やインキの充填

メンテナンス

カミソリで剥き取る