膠を接着剤とし、支持体の上にのせる色材としての描画材料。
ここから日本画絵具として使われる様々な素材の紹介と特性や扱い方について解説します。
[01] 箔
[02] 泥
[03] 墨
[04] 水絵具
絵具の特性
天然絵具
人造絵具
金属・箔・ほか
[使用方法]
溶き方
技法
特質
金属・箔・ほか [03] 墨 墨は、古代中国で作られ日本に渡ってきた。煤(すす)と膠を練り棒状や円形にして乾燥させてつくった物で、支持体との接着力が強く、年数とともに膠分が抜けていった物は美しい発色をなす特徴がある。墨には松の木を燃やして出た煤から作る松煙墨と、菜種、胡麻などの油を燃やして出た煤から作る油煙墨がある。 松煙墨は唐墨、青墨ともいわれ青味を帯びた墨で、油煙墨は和墨、茶墨ともいわれ茶色味を帯びている。