絵具の伸びや乾燥速度を調整したり、発色や固着力を助長する用液。画面保護などにも用いられる。
画用液として用いられるものには乾性油、樹脂(ニス)、揮発性油などがあります。 ここでは、これらの性質をいかして作られた描画用液・画用ニスを紹介します。
画用液
[04] ニスの種類
[05] 描画時の使用
[06] 加筆時の使用
乾性油
ニス
揮発性油
特殊画用液
手作りニスの処方例
調合油
ニス [02] 天然樹脂 ニスの主成分である樹脂には、天然と人工のニ種類があり ます。天然樹脂は樹木から採取したものや化石化した樹液 をさし、軟質と硬質に分類されます。ダンマルやマスチッ ク等の軟質樹脂は、揮発性油に常温で良く溶けるので、加 工が容易です。一方コーパルやアンバー(琥珀)等の硬質樹脂は、高温処理をするため加工は難しいですが、堅牢な皮膜を作り、湿気にも強いという特徴があります。