摺り刷毛:
 水性の木版画で使用する我が国独自の摺り具。馬のしっぽの毛が使われている。これを駒毛と書いてクマゲと呼ぶが決して熊の毛ではない。
 太さ、堅さを選別したものが使い易く、毛を小型のサメの皮でおろして、毛先が細く、さけた状態に整えて使用する。
 他に代用出来る道具を探しても良いが、専門店で購入することが望ましい。状態の良いものもあれば悪いものもある、特に注意すべきは毛質が均一なものを選ぶことである。

水刷毛:
 紙を湿す際に使う、白色の毛が束ねられた幅広の刷毛。版に水を適量運ぶ時にも使用する。
 版画においては各版種共通の道具になるので、5寸(約15センチ)の水刷毛は必需品として買い求める必要がある。毛の抜けやすいものは避けて、且つ毛質の整ったものを選ぶと良い。
 毛は山羊の毛が使用されるのが一般的である。毛の質は最上級でなくて良いが、毛の量と束ね方で差が出るので、伝統のある専門店で求めるのが望ましい。

刷毛のメンテナンス
左上:刷り刷毛(棒刷毛)  中上:水刷毛
右上:糊刷毛  下:刷り刷毛(丸刷毛)