芯抜き
 木炭は樹木の枝材を素材とするが、断面を見ると中心部に芯を持つ。芯の部分は焼成すると柔らかくなり、周辺部と性質が異なる。
 通常描画用として使う木炭はこの芯の部分を取り除いて使う。これを芯抜きという。樹木の種類によるが、芯を持つものと持たない物がある※1。
 芯抜きの製品には真鍮製のものとブラシが付いているものがある。
 真鍮製の芯抜きは先端が尖り、板状に加工され、ねじのように曲げてある。
 ここから木炭の芯の部分に挿入し、回転を加えながら貫通させる。
芯抜き後の木炭断面:
芯抜き前の木炭断面:
上:真鍮製芯抜き/下:ブラシ付き芯抜き
芯抜き後の木炭断面:
芯抜き後の木炭断面:
 細い木炭の場合は真鍮製を使用せず、ブラシの芯抜きのみで芯を抜く。このときは下穴がないので本体をゆっくり回転させて貫通させる。木炭が折れる場合があるので注意する。
 ブラシの芯抜きは本体がすべて編み込まれ、後方にブラシが付いている。真鍮製の芯抜きが貫通した後、ブラシ部分を後方として木炭に挿入する。
 木炭の端からでた先端部分を引っぱりブラシで残りかすを掃除する。
※1:
 木炭の細軸の中には芯抜きが通らないほど細い物もある。この場合は仕方がないので芯は抜かず使用する。
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