![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
いきなり製図することはできない。作図をする前に必要な項目を決め、段取りよく、美しい図面を制作するように心掛ける。 作業を始める前に決めておかなくてはならない事項をチェックする。ただし、これらの事項は順に決めるというより、一緒に決めるものである。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
製図用に使われる紙は、ケント紙、トレース紙(トレーシング・ペーパー)、が大半で、初心者は方眼紙などを使う場合がある。 製図用紙は基本的にJIS規格のA列サイズを横長に使う(A4だけは縦長も許されている)。特別な場合には「延長サイズ*」も用いられることがある。 作図するものの大きさや用途に合わせて、用紙のサイズを決めるが、その時、同時に描く尺度が決定される。 |
|
延長サイズ: 大判でも普通の縦横比の幅で描画できない時、縦の長さをそのままにし、横寸法を1.5倍に伸ばしたサイズを使うが、これを延長サイズという。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
「製図用具」〜「製図板・用紙」参照 | |||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
描くものに大きさの制限はないが、図面には用紙の制限があるので、縮尺して作図することが多い。ただし、小さなものを精密に作る場合には、拡大する場合もある。 尺度の設定は自分勝手に設定せず、JISが推奨している尺度を設定する。JISでは、右表を見て解るように尺度設定が“ 1・2・5 ”が使われる。この数字は縮尺換算(半分または1/5=2/10…2倍して1桁下げる)が簡単にできるので、間違いが少なくなるメリットがあり、有効な手法である。 縮尺図面でも必要に応じて部分を拡大して、構造や仕上げなどを解りやすく説明する工夫も必要であり、そのためのスペースも割り振っておく。 |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
投影図法で描く製図には、枠線を引いたり、表題欄など共通するルールがある。ここで説明するのは機械製図の表記方法を基本としており、建築製図などではより簡便化されている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
図面には必ず、用紙の切り口から10〜20mmくらい内側に≪0.5mm以上の太さの実線≫で「輪郭線(:frame)」を設ける。描き方は右図を参照。 保存、管理、運搬、携帯のために折りたたむ必要がある。部品図や組み立て図など1つの製品を作り上げるために必要な図面関連図面、資料などがある場合、「とじしろ」を左側に設け、まとめる必要がある。特にたくさんある時には、とじしろを多めにし、広げやすいようにする。 大きな用紙や枚数が多くなって厚くなる程、のど(内)側が見えづらくなり、無理して開いていると傷みが早くなる。綴じる時には補強を施して、さらに別に表紙を付ける場合もある。 輪郭線は太い実線を使ので、第二原図(複写図。トレーシング・ペーパー)の作図中に、擦れて汚れないように表題欄や部品欄の枠線・表線などと一緒に裏面に描くとよい。 |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
輪郭線の外側には地図のように、4辺に中心位置に内側5mmまで引いた太さ0.5mm以上の線で中央マークを付ける。複写やマイクロ写真の撮影の手がかりになる。これも裏面を使う方がよい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
原図は変更や修正が加わることもあり、折らずに保存するが、青焼きなど現場で使われるのものは、折りたたんでまとめられ、管理される。 たたみ方にもルール(右図はA1の例)があり、どんなサイズでも<A4サイズを基本>として、必ず表題欄が一番上になるように表向きに折ってたたみむ。 数枚にわたる組図面では、反対側の左上が綴じられ、固定されているので、負担をかけずに開くように気をつけなければならない。 |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||