寸法の記入では読み間違いによるトラブルを避けるため、明瞭に記入する必要がある。以下に具体的な注意事項を示す。
- 寸法記入は主投影図に集中して記入し、描き表せない部分は補足の投影図に表すのが基本の考え方である。
- 中心線、外形線、基準線及びその延長戦を、そのまま寸法線に使ってはならない。
- 寸法補助線が長くなりすぎて読み取りにくい場合は、図中に取ってもかまわない。
- 特に必要な場合は、寸法線に対して任意の角度で平行線を引き、寸法補助線として使用してもよい。
- 2つ以上の穴の中心距離を示す場合には、それぞれの中心線の間に寸法線を引いて表示する。
- 同じ寸法を正面図、平面図、または他の図などに重複して記入をしないようにすること。
機械製図は正投影図法が元になっているので、その他の注意事項も同様であるが、特にチェックが必要な事柄を掲載しておく。
- 省略時には正面図、平面図、側面図が対応するようにすること。
- 補助記号を正しく使い、加工法や表面処理など見て解るよう、丁寧に表示すること。
- 検図を行い、不足図面がないか?投影法に間違いがないか?など必ず確認すること。
狭い部分に寸法記入する時、矢印が描けなかったり、数値や記号を記入するスペースがない場合、状況に合わせて以下から選択して、見やすく解りやすく表記すること。
- 矢印を外側から挟むように使い、寸法数値を記入できるスペースを用意する。
- 外側から矢印で挟み、寸法数値も外側に描く。
- 引き出し線を用いて寸法数値を記入する。