「表題欄」とは、図面の右下隅に境界線と同じ太さの線で囲みを取り、必要な情報類を明確にまとめたものである。
表題欄の形式は厳密に決まっていないが、大きさは左右幅を170mm以下にする。
図面番号は必要に応じて表題欄以外にも欄を設けて記入してもかまわない。対角線側にも付けておくと検索に便利になり、便利である。
投影法は第三角法を用い、表題欄には第三角法の記号を用いて表示する。
建築製図ではこの規定も緩く、独自にレイアウト・デザインした製図用紙を印刷して使っている会社も多くある。
表題欄に記入する項目には、次のような項目を選択し見やすく配置する。
表題欄に使用する項目
図面番号/図番
:
図面の管理番号
図名
:
内容を明確にする名前を付ける
尺度
:
JIS推奨尺度から適切に選択
投影法
:
第三角法(正投影図法)
組織・団体名
:
所有権、著作権の所在
図面作成年月日
:
更新、修正の確認
責任者名
:
管理者名の明記
第三角法記号
表題欄の例:
部品欄は通常、図面の右上隅か右下隅(表題欄の上部につける)に設ける。大きさは表題欄に応じた大きさとする。
表内では、部品などの項目を表の下欄から書き上げていくこと。
対象図形から引出線(原則的に斜め)を引いて表示し、数字を円で囲んで照合番号を表示する。円は引出線の延長上を中心にし、大きさを揃えること。また引出線は交差しないように注意する。
引き出し線の反対側は、外形線からの引き出しには矢印、内側から引き出す時は黒丸を付ける。多数の照合番号を使う時はなるべく垂直・水平に揃えて配列する。
ボルト・ナット・ネジ類など種類や形状、寸法などが決められているものを「標準部品」と言う。標準部品はその種別・寸法・材料などの表し方が決まっているので照合して表示すること。
組立図などでは各部品に対して必要事項を決め、その分の欄を設けた表を組む。
部品欄の記入項目
部品照合番号
:
必ずアラビア数字で記入する
品名
:
部品の名称を記入する
材料
:
材料記号か名称で記入する
個数
:
1組み分の部品数量
工程
:
加工工程を符号にする
質量
:
仕上げられた部品1個の重さ
記事
:
参照すべき規格番号や指定事項などを記入する
などが部品欄の項目として一般的に用いられる。