製図には下の関係図で表されるように、製図の目的から引き出された3つの原則として「正確さ・明瞭さ・迅速さ」の3つがある。
 この三原則を実現していくためその下にいくつかの大きな取り決めがあり、そこから策定される規定の方向性を求めている。
 実務から見た製図には、大原則と各領域に対応した原則をまとめている。そこから製図規格が生まれ、国際的な共通性を実現するための構造を持つ。
 どんな人でも製図を行っている時、細部の表現などでどのような方法がよいのか判断を求められる場合がある。その時に三原則から通則(総則)への思考過程が、その解決への道筋を示してくれるので、製図構造の把握は重要になる。
 具体的な規定としては「製図通則(JIS Z8302)」を始めとして、不足部分を補いながら細かなルールが決められてきた経緯がある。現在のJIS規格では、製図総則(JIS Z 8310)が策定され、細分化された全体を統轄している。
 製図の用途と目的に対しては共有情報と思考過程の両面の機能があり、規定に対して重なり合い、製図の構造をなしている。