絵具の伸びや乾燥速度を調整したり、発色や固着力を助長する用液。画面保護などにも用いられる。

画用液として用いられるものには乾性油、樹脂(ニス)、揮発性油などがあります。
ここでは、これらの性質をいかして作られた描画用液・画用ニスを紹介します。

画用液










[01] 使用目的
[02] 植物性
[03] 鉱物性

[04] 揮発度


[05] 溶解度





























揮発性油
[01] 使用目的

揮発性油は、乾性油やニスに希釈剤として添加することによって、それぞれの乾燥速度や伸びを助長したり、描きやすさを得たりすることができます。また溶解性があるため樹脂などの溶剤としても使用されます。体質を持たず、空気中に気散して画面上に殆ど残らない物質であるため、描画時に単独で使用されることはありません。また大量に使用する場合は十分な換気が必要です。


 希釈剤として用いることで描き
 やすくはなりますが、使い過ぎ
 ると絵具の体質感や定着性を失
 い、油彩画の特性を損なう恐れ
 があるので注意が必要です。

 樹脂を溶解する際には、揮発性
 油の中にガーゼに包んだ樹脂を
 入れて溶解します。詳しいやり
 方は「手作りニスの処方例」で
 紹介します。


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