製図機械は、2枚の直定規を直角(L型)に取り付けた主操作部を、製図板上に移動させて描画できるようした機構、構造が最も特徴的である。
 この主操作部を水平・垂直に移動できるトラック(レール)に取り付けて製図作業ができるようにした「トラック式製図機械」や同様の操作部を混合アームによって稼働させる構造の「パンタグラフ式製図機械」の2系統に分類される。
 主操作部は図面上の色々な位置に移動させるだけでなく、2本の直定規を直角-L型に取り付けたまま、15°刻みで回転させたり、任意の角度に回転設定できる。
 垂直・水平のトラックを個別に固定しできるトラック式が主流になっている。
 どちらも直接製図板に取り付けて使用する。
主操作部
トラック式(A0用)製図機械
 水平方向に長い直定規が取り付け、上下方向に移動させながら、三角定規類などと連動して使う「平行定規」もある。
 どちらかと言えば複雑な角度をたくさん使う機械製図より、建築製図のように垂直・水平線の多い製図作業に向くようである。シンプルな構造なので、かさばり感がなく使いやすいのが特徴。
 製図機械も同様ですが、製図板に直接取り付けて使いますが、製図機械に比べ構造が割と単純なので、必要な時に机の上にのせて使う「卓上用平行定規」や「携帯用平行定規」もある。これらは臨時や移動使用に便利な小型の平行定規である。
 製図機械や製図板はかなりの重量になるので、製図板を「製図台」にしっかり固定して水平・垂直に安定するように取り付ける。
 製図台にも製図板に合わせて大きさや構造による機能の違いがあり、高さ調整や製図板の上下位置や昇降機能、角度調整に性能の差となって現れる。
大型(A0用)平行定規
 大判図面を作図するには立って作業した方が早いが、ディティールの書き込みなどでは長時間、じっくりと色々な位置で描く必要があり、椅子には昇降能力の高さと安定感、足置きのステップ、キャスターなどが要求さる。
卓上用平行定規
製図用椅子