感光乳剤:
 現在ジアゾ系感光乳剤が一般的で、水溶性の乳剤に感光剤、着色染料を混ぜて使用している。
 水分が蒸発し乳剤膜が乾燥して感光能力が備わるため、乾燥が不十分な場合や適正な厚みで塗布されない場合、良好な図像を得る事が出来ない。
 感光された部分は耐水性・耐溶剤性になり、感光しなかった部分は水溶性のままなので、水で現像を行う。

バケット:
 スクリーンに乳剤を均一で適正な厚みに塗るための専用機材である。スクリーン枠の大きさに従って、縦横様々な幅で市販されている。
 金属製でスクリーン枠の表面と接する角度のついた側面のエッジは、キズが付いたり乳剤のかたまりが固着しないようデリケートに扱わなければならない。

剥離剤:
 感光後に硬化した乳剤膜は耐水性・耐溶剤性である為、専用の剥膜液で溶解する。乳剤膜が溶解したら乾燥しないうちに水洗したあと、中性洗剤でよく洗浄する。

絵筆・絵皿:
 感光製版後の乳剤膜には、ピンホールと呼ぶ細かい穴が生まれる場合がある。感光機のガラス面の汚れ、フィルム面の汚れ、感光乳剤の不良など、その原因は様々だが印刷の時は感光乳剤で目止めを行わなければならない。
 筆と絵皿はその時の必須用具である。目止めした箇所は、乾燥後に感光しなければならない。