凹版の表現は、原則としてプレス機によって刷られる。
 現在では、版画に親しむ機会も増え様々なタイプのプレス機が市販されている。卓上で使用出来る小型のタイプから、木造家屋には設置の難しい大型の電動タイプ(写真:下)まであり、設置環境に応じて選べる。
 刷りでは、作品のペーパーサイズを基準とし、そのサイズよりも余裕を持ったベットプレートが必要である。このベットプレートのほぼ中央に、版、版画紙、薄葉紙、フェルトの順番で重ね、上下のロールに圧力を加えて挟み込み、ロールを回転、またはベットプレートを移動させて刷る。
 プレス機は銅版画の制作には欠かす事が出来ないもので、他の版種と同じく刷りに関わるロール、ベットプレート、フェルトなどはデリケートに扱わなければならない。
 高圧が得られるため汎用性は高く、他にリトグラフ、木版、モノタイプ等の制作に流用することが出来る。
エッチング・プレス機
電動プレス機