1. 測定するものに対して、適切な測定カ所を選び、スライドさせる。測定対象に対して「直角」に当たるように正確に当てて、負荷がかからない程度に押し当てる。はかり方が悪いと誤差でるので注意。
  2. そのままスライド部の上部にあるネジで動かない程度に固定する。
  3. ミリメートルまでの寸法は、スライド側(下=小さな方)の目盛りの「0」を示す場所を、本体側(上)の大きな目盛り(メートル法表示)から読み取る。
  4. ミリメートル以下の寸法は、下の0〜10までの20本の目盛り(0.05mmごと)で読み取る。上の目盛り(mm)の線と最も揃った所を見つけ、下の目盛りの数値を読み取る。
  5. 2と3の数値を加える。右写真では2、で16mmと17mmの間に下の0目盛りがある。3、で上下目盛りが7で揃っている。そこで16.70mmと読み取ることができる。
注:下の小さな方の目盛りを見ると0〜10までの間を20等分していることがわかる。つまり、写真のノギスは0.05mmまでの精度を示していることになる。
測定箇所:
 右写真で、スライドさせると円で示す3箇所(赤円=外径・外寸青円=内径・内寸緑円=深さ)でそれぞれ測定できるようになっている。
 スライド式になっている爪は意外と短く、外形寸法はこの長さより短いものしか測れないので、使い方に工夫を必要とする場合もある。
 寸法の読み取り方式にも種類があり、回転ダイヤル式もあるが、標準的なものは目盛りを合わせて読み取る写真のタイプである。

使用時の注意と保存:
 測定するとき、静電気などで細かな粉末や埃やゴミなどが付着しやすい。もし付着してもスライド部に入らないように丁寧に拭き取こと。
 また収納では付属の専用ケースを使い、ゆがみひずみが加わらないように保存する。
ノギスの測定箇所:
 ノギスはステンレス製かカーボン製のもので、がたつきのないしっかりとしたものを使う。精度を保証する「JISマーク」が付いているものを必ず選ぶこと。