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製作図には「原図」と「第二原図」とがある。必ずしも原図から第二原図へトレースする手順ばかりでなく、製図前の状況によっては(具体的な部分まで決定済みならば)、第二原図を直接描く場合も多く見られる。
第二原図から複写された図面(複写図)が制作現場、担当者に渡されて、実際に使用される。 |
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原図(:original drawing):
製作の元になる図面。
第二原図(Traced drawing):
複写の目的で原図の上にトレース紙を重ね写し取ることをトレース=写図といいます。できた図面はトレース図と言いますが、第二原図とも呼ばれます。
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- 描くものの大きさや投影図の数、配置、表題欄・部品欄などのスペースから尺度を決める。(1〜3までは「製図基礎」を参照)
- 輪郭線・中心マークを記入する。
- 作成する図面に合わせ表題欄・部品欄の枠線を作成をする。
- 図の配置を考えて、中心線、グランドラインなど基準となる線を細線で描く。寸法記入のスペースを忘れないように注意する。
- 描くものの輪郭線を薄く描く。
- 外形線を正面、平面、側面それぞれを連動させて効率よく描く。
- 外形線に準じたかくれ線、切断線、断面線などを引く。
- 不要な線を消し、体裁を整える。
- 寸法を記入する。寸法線、寸法補助線、引き出し線を引いてから、数値を記入する。
- 記号その他の必要な指示情報を記入する。
- 表題欄・部品欄の記入。
- 検図。間違いがないか確認する。
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下描きのための手順を除き、原図の作図とほぼ同様の手順で、トレースして描くことができる。
制作のポイントは、トレーシング・ペーパーの張り替えを面倒がらず、両面を使い分けること。輪郭線や表題欄、部品欄などの表組みの線を裏面に描くことにより、汚れや修正などが簡単になり、効率よく描くことができる。 |
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電子複写法と写真複写法とに分類されるが、どちらの方式でもトレース紙以外に、方眼紙や斜眼紙*、ケント紙で描かれた図面でも複写方式を対応させ、可能になる。
写真複写法とはマイクロ写真から印画紙に引き延ばしてから複写する方法をいう。手間がかかるので、次第に簡単な電子複写方式に移行し、さらに現在ではCADシステムに移行している場合が多い。
乾式複写機(一般のコピー機)は普通紙を利用できるので追加事項の記入などが簡単にでき、そのまま修正も可能である。
しかし、親から子、孫、ひ孫と複写を繰り返していくたびに、紙の伸び縮みによるゆがみや誤差が次第に大きくなっていくので、できるだけ原図、第二原図から複写したものを使うこと。
CADシステムではコピーで複写せず、必要部数分をプリンタで直接出力し、紙のゆがみをできる限り押さえるようにしている。修正・変更を解りやすく表示して、間違いがないように工夫する必要がある。 |
*:
方眼紙、斜眼紙の青い線は複写時に殆ど消えてしまいます。
青写真:青図。青地に白線、白抜き文字で描かれた図面。青写真焼付複写機などを使う方式。
白写真:
白図。白地に黒い線、文字で描かれたもの。 |
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