製図機械を使うと“精度”が増すように感じられるかもしれないが、実際にはT定規を使った場合とあまり差がない。定規や製図器と同様に結局は、「使う人の技術」が精度を決める。
 ただし製図機械を使うと作業効率が飛躍的に向上する。T定規と三角定規を組み合わせた作業に対して、約1/3程度の時間で制作することも可能になる。

 製図機械は主操作部を移動させて製図作業を行うが、その時、定規と主操作部は製図用紙と接している。移動する時に少々持ち上げるようにして使うのだが、それでも鉛筆類の黒鉛で擦れて汚れてくる。時々はぬるま湯に中性洗剤を付けて拭き、きれいにするように心掛けること(定規のメンテナンス参照)。