広く一般に使用されているプレス方式で、ヨーロッパの版画工房でも同じものを使っている。
版台には金盤が載せられていて、この上でアルミ版、版画紙、タンパンの順番で重ね、イメージ画面の上をラトーで加圧して版台を移動させる。金盤は特に大切でゆがみや凹みが生じた場合、良好な印刷結果を得ることが不可能になる。
上にモノを積んだりするとゆがみの原因になり、金盤の表面が不適切に錆びると凹みの原因になる。
石版石は、金盤と載せ変えて使用する。この方式のプレス機は、他に木版画やモノタイプの制作に流用することが出来る。
写真は、清水昭八教授(元・武蔵野美術大学教授)が考案した万能型プレス機のプロトタイプである。
銅版画からリトグラフ、木版画の印刷に対応するように設計された。現在改良型が市販されている。本学では、リトグラフと木版画の印刷に使用している。