製図は製図法によって大別すると、平面製図と立体製図に分類され、平面製図は製図の基本的な要素であり、平面的な展開にも広がっているが、立体製図を構成するのは投影図法である。
投影図法でも、平行投影図法は視点から物体までの視線を平行にして作図するが、透視投影図法は、1視点に収束するので作図的に根本的な違いがある。
通常、平行透視図法は単に投影図法と呼んでいることが多く、透視投影図法もそれに対応するように、透視図法と簡便化されて呼ばれている。
デザインを初めとする造形活動全般に関わる図法*としては、平面製図から展開図への展開が、サイン計画からパッケージデザインまで、幅広く利用されている。
立体製図では正投影図法(第三角法)、等角投影図法、透視投影図法などが主に用いられ、デザインから建築まで活用されている。
具体的な造形制作に直接関わるだけでなく、制作の様々な段階で、平面製図と立体製図、投影図法と透視図法などが交換されて《思考の具体化》が進行する。
製図を分類する方法は図法だけではない。製図という言葉から連想される内容にも個人差があり、各種の図法を思い浮かべる人だけでなく、実務的な方向から機械製図や建築製図などの領域からの分類を連想する人もいる。
規格を策定している日本工業規格(JIS)による分類としては右図のような規定がある。
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このサイトでは造形制作全般でよく使われる技法を別途にまとめ、「デザイン製図」として、特に項目を作ってある。 |