油絵学科 日本画コース

素材や材料と密接な結びつき。
日本画のさまざまな技法と表現を学ぶ。

絵画は、東洋画の伝統を受け継ぎながら、風土に根ざした独自の表現世界を築き上げ、今日、さらに現代絵画としての創造性を高めています。日本画の特徴は、描画材としての岩絵具、箔、泥、墨、支持体としての和紙、絹、板、漆喰など、素材や材料と密接に結びついていることです。それらを扱い、線描やたらし込みなどさまざま技法を使って描くことは、日本画ならではの表現を学ぶことでもあります。

本コースでは1・2年次に、日本画の用具を揃える、扱う、自由に使いこなすに重点を置き、3年次では古典模写、身体の描写等を通して基礎力の充実をはかります。そして、4年次からは、自由なテーマでオリジナルな表現を追求していきます

日本画コースの卒業制作作品をご紹介。

「ただようカタチ」F100 和紙、岩絵具、水干絵具、膠
2016年度卒業制作

不確かな感覚と記憶にカタチを与える

〝あちら〟と 〝こちら〟は、ときに曖昧になる……。
私という存在が揺らぐときがあるからだ。
その不確かな感覚と記憶は、戸惑いや恐怖を孕んでいる。
あえて、それらをテーマとして描くことで、存在を昇華し、
自分なりの、目に見えるカタチとして表現する。
それは、新しい自分と出会うことでもある。

森田 早紀

油絵学科 日本画コース 2016年度卒業

「Creatures」S100 雲肌麻紙、銀箔、岩絵具
2016年度卒業制作

命の儚さ、生き物に共通する核のようなもの

人の命は儚い。
それは風に吹かれて散りゆく花のよう。
そんな想いを、たくさんの花びらにつつまれた
女性の後ろ姿に託して描き始めた。
気がつくと、生き物すべてに共通する
核のようなものを求めていた。
やがて、女性の形はなくなっていった。

益野 彩

油絵学科 日本画コース 2016年度卒業

日本画コースの学習プロセス

【1年次】日本画Ⅰ。【2年次】日本画Ⅱ。【3年次】日本画Ⅲ、日本画Ⅳ、日本画Ⅴ。【4年次】日本画Ⅵ、日本画&#8550、卒業制作。【1年次】日本画Ⅰ。【2年次】日本画Ⅱ。【3年次】日本画Ⅲ、日本画Ⅳ、日本画Ⅴ。【4年次】日本画Ⅵ、日本画&#8550、卒業制作。

1・2年次

「日本画Ⅰ」では、基礎としての写生と制作のプロセスや、日本画用具の使い方などの基本的な技法を習得します。「日本画Ⅱ」では、風景のデッサンと制作、用具の使い方の充実などを学びます。

3年次

「日本画Ⅲ」では、古典模写と描写や、線描・彩色などの技法を研究します。「日本画Ⅳ」では、人物のデッサンと制作、人物と空間の関係、構成などの追求を通して、さらなる技法の向上を目指します。「日本画Ⅴ」では、和紙と絹による制作、支持体の研究などを行います。

4年次

「日本画Ⅵ」では、自由制作を通した対象の形象化、意匠化、装飾的表現によるオリジナリティの追求などを行います。「日本画Ⅶ」では、引き続き自由制作を通して、独自の表現について研究しながら、卒業制作につながる制作を行います。

日本画コースの科目をピックアップ。

植物をモチーフにした日本画

日本画Ⅰ(1・2年次)写生・描く/用具・素材の使い方

鉛筆と筆による写生(デッサン)を通して基礎としての表現法を学び、日本画独自の岩絵具、和紙、墨、膠等に親しみ、墨による骨描、たらし込み等の基本的な技法を習得します。

  • 植物、野菜をモチーフにした鉛筆デッサン(通信授業課題)
  • 筆を用いた墨と彩色によるデッサン(通信授業課題)
  • モチーフによる日本画制作(面接授業課題)
古典模写

日本画Ⅲ(3年次)模写と描写

絵巻物や障壁画等の模写を通して、日本画の素材が古来どのように扱われてきたのかを探り、美しい線を生む筆力、各種の線描、彩色の技法、地作りから仕上げまでの工程等を習得します。

  • 筆を用いた線描・デッサン(通信授業課題)
  • 古典模写(面接授業課題)
意匠を用いた日本画制作

日本画Ⅵ(4年次)自由制作・形象化

日本画におけるオリジナリティの追求の試みとして、対象の形象化、意匠化とその構成について学び、日本画の特徴的な素材である金箔、銀箔の扱い方、それらを用いた装飾的な空間表現を試みます。

  • 対象の形象化と、制作プロセスを考えた日本画制作(通信授業課題)
  • 意匠を用いた日本画制作(面接授業課題)

日本画コースの履修モデル

1年次

造形基礎Ⅰ
造形基礎Ⅱ
造形基礎Ⅲ
造形基礎Ⅳ
デッサンⅠ
絵画研究Ⅰ
日本画Ⅰ

2年次

デッサンⅡ
デッサン研究
絵画研究Ⅱ
日本画Ⅱ
造形総合科目
(各自が自由に選択)

3年次

絵画表現Ⅰ
絵画表現Ⅱ
日本画Ⅲ
日本画Ⅳ
日本画Ⅴ

4年次

複合的表現Ⅰ
日本画Ⅵ
日本画Ⅶ
卒業制作

  • は必修科目
  • 上記のほかに、造形文化科目(自由選択)を卒業までに50単位(内20単位は1・2年次に)修得する。
  • 2年次編入学生は「造形基礎Ⅰ〜Ⅳ」と「日本画Ⅰ・Ⅱ」が必修。
  • 3年次編入学生で、基礎的な造形学習を受けた人でも、日本画の基礎学習が不十分な人は「日本画Ⅰ・Ⅱ」を履修することが望ましい。

日本画コースのスクーリング。
教員や仲間との交流がよい刺激に。

日本画Ⅰ

日本画Ⅲ

日本画Ⅴ

日本画コースの4年間の学費例をシミュレーション。

入学時には選考料・入学金、卒業までには授業料のほか、スクーリング受講料(面接授業)などが必要です。スクーリングは卒業までに30単位修得しなければなりませんので、年間平均で7~8単位のスクーリングを受講することになります。最短で卒業した場合、学費の概算は下表のとおりです。

1年次入学の場合

年次 選考料・入学金 授業料 スクリーング受講料 合計
1年次 10,000円 + 30,000円 285,000円 13,000円 × 4単位 377,000円
2年次 285,000円 13,000円 × 2単位 311,000円
3年次 285,000円 13,000円 × 7単位 376,000円
4年次 285,000円 13,000円 × 6単位 363,000円
その他(1年次~4年次の間) 13,000円 × 11単位 143,000円
1,570,000円

2年次編入学の場合

年次 選考料・入学金 授業料 スクリーング受講料 合計
2年次 20,000円 + 30,000円 285,000円 13,000円 × 6単位 413,000円
3年次 285,000円 13,000円 × 7単位 376,000円
4年次 285,000円 13,000円 × 6単位 363,000円
1,152,000円

3年次編入学の場合

年次 選考料・入学金 授業料 スクリーング受講料 合計
3年次 20,000円 + 30,000円 285,000円 13,000円 × 7単位 426,000円
4年次 285,000円 13,000円 × 6単位 363,000円
789,000円
  • スクーリングを鷹の台キャンパス・吉祥寺校・三鷹ルームで受講した場合の受講料で計算しています。
  • 2年次・3年次編入学の例は、入学時に既修得単位をスクーリング単位として認定された場合です。
  • 受講する科目によっては別途教材費がかかるものもあります。
  • 不合格によりスクーリング再受講となった場合、新たに同一の受講料・申込みが必要です。
  • 参考図書等の購入代金・材料費・課題の郵送料等は含まれません。