学科・コースのご紹介

文化支援コース

博物館学を中心に、アートと社会の関係について学び、
芸術文化の創造と伝達に関わる人材を育てる。

今日、都市空間における最先端のアートや文化遺産などが注目され、地域コミュニティの形成に芸術文化を活用しようとする動きも、かつてないほど高まっています。私たちと芸術文化の関わりは、誰もがその創造や伝達の場に関与するあり方へと、大きく変わりつつあります。文化支援コースは、こうした変化に対応し、さまざまな立場から芸術文化の創造を支援し、その伝達を担う人材の育成を目ざしています。
具体的な学習内容は、博物館の学芸員課程に準拠し、博物館学を中心とした「ミュゼオロジー」を軸に、「生涯学習論」、「地域文化研究」によって構成されています。この3つの柱を通して、美術館、博物館では歴史的にどんなことが行われ、今そこで何が起きているのかを学び、アートと社会の関係について考え、美術館や博物館、あるいはより広い場で専門家として果たすべき役割についての学習を深めていきます。
一般大学の学芸員課程との大きな違いは、理論だけではなく、総合科目で実制作に取り組むこと。つくり手をサポートする上でも、受け手により的確なメッセージを送る上でも、きわめて有効な体験となるはずです。
美術館・博物館の企画・運営に携わる専門家はもとより、芸術文化に関するさまざまな社会的活動に対しても、専門的な知見を身につけた市民の参加が求められています。こうした社会的な要請に応えようとするのが文化支援コースです。

学習の指標となる領域

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地域文化研究

文化という概念の成立や変容をあらためて捉え直し、そうした文化を研究把握の対象としたこれまでの試みを振り返るとともに、文化環境の地域による多様性に目を向けることで、さまざまな文化活動の外枠となっている地域的な背景の重要性を把握します。あわせて、芸術文化を地域社会全体で支えていくという考え方が今日的なものとなっていることに着目し、そうした考え方の前提となっている公共性のあり方やそれをめぐる私たちの意識について検討します。
(関連科目:文化支援研究など)

生涯学習論

学校という場に限られない今日の社会における多様な「学び」のかたちを知ることを通して、芸術文化の成果を社会に伝えるうえでの前提や条件を把握するとともに、自ら学ぶことの意義やその手だてを発見していきます。これは、通信教育課程において学ぶ自身の立場を理解することにもつながっています。あわせて、膨大な情報を伝える現代のメディアのあり方を具体的に検証することで、受け手が情報を主体的に活用するすべを探っていきます。
(関連科目:生涯学習概論、メディア論など)

ミュゼオロジー

美術館を中心とした博物館の理念や歴史、現状や課題、ワークショップやアウトリーチに見られる新たな試みなどを学ぶことを通して、私たちと芸術との関わりや、社会における芸術文化のあり方についての理解を深め、今後の展開に向けたプランニング力を育むことを目指しています。日本美術史、東洋美術史、西洋美術史、建築史、デザイン史などの造形文化科目における学習で芸術文化の多様な成果に触れることが、これをさらに実り多いものにします。
(関連科目:造形文化科目における美術史関連科目、ミュゼオロジーI、ミュゼオロジーII、博物館実習など)